仏領ポリネシア、新規追加:
19世紀の中頃からフランスの支配下に置かれ、現在も政治はフランスがおこなっている、多くの日本人が憧れるリゾート地ですが、親日的で日本人を尊敬している人が多くいます。
その例は、考古学者の篠遠善彦さんです。篠遠さんは、ハワイ人のルーツを探るために、ポリネシア島の島々を中心に40年以上フィールドワークを続けています。
各地の遺跡で発掘した多数の釣り針から、タヒチやポリネシアの島々の文化編年と相互の交流関係を解明し、ファヒネリ島の遺跡で巨大なカヌーの遺物を発掘するなど、その研究業績は枚挙にいとまがありません。
人間的にも優れていて、現地の人々にも親しまれ、1987年にはタヒチで歌にまでなりました。
その歌は「タオテ・シノト」という歌で、直訳するとシノト先生になります。作者はハワイ出身の画家兼音楽家のボビー・ホルカムさんです。
篠遠さんの研究がポリネシアにとっていかに重要かを伝えるために作曲したところ大ヒットして、当時は一日中ラジオで流れていました。
歌のおかげで島民の誰もが篠遠さんの功績を理解するようになり、日本人に対する心象がますます良くなったそうです。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部