アクリルパネル

沖縄・美ら海水族館、大阪・海遊館、アラブ首長国連邦・ドバイ水族館(Dubai Aquarium)、中国・珠海長隆海洋王国(しゅかいちょうりゅうかいようおうこく)などで使われる巨大水槽に不可欠な水族館用のアクリルパネルは、香川県の『日プラ』という企業がつくっています。

 

そのシェア、なんと世界一。従業員数約80人の香川県の中小企業が世界から注目されています。

 

世界の水族館から注文殺到!

81歳・職人社長の驚きの仕事術

一歩先を考えることがオリジナルを生む

 

年間303万人が訪れる人気の沖縄美ら海水族館。最大の魅力は迫力満点の透明で巨大な水槽にある。 高さは8.2m、幅は22.5m、テニスコート程の大きさで、完成後の2003年には、ギネスに世界最大と認定された。

 

世界から注目を集めるこの水槽を作ったのは、実は、従業員数、わずか86人の香川県にある「日プラ」という中小企業だ。

 

あまり知られてはいないが、2008年には「ザ・ドバイモール」の水族館でギネス記録を塗り替え、2014年1月には、中国・広東省の水族館で高さ8.3m×幅39.6mの水槽パネルを作り、三度もギネス記録を更新してきた。

 

四国の田舎町にあるこの中小企業「日プラ」に、いまや世界の名だたる水族館からオファーが殺到。水族館用大型アクリルパネル「アクアウォール」で世界シェア7割を誇り、納入実績は世界60か国を数える世界的企業に成長している。

 

地方の中小企業を世界が注目する企業に変えた、日プラ・敷山哲洋社長は、なぜ地方メーカーを大きく変貌させることができたのか?世界で勝てる“ものづくり会社”を生み出した経営手腕とベールに包まれてきた、その極意に迫る!

 

大きさだけじゃない!世界最高の品質を生み出す独自戦略!!

 

「水族館の水槽」といえば、一般的には、ガラスというイメージだが、実は、世界の巨大水槽の多くが アクリルで作られている。

 

アクリルは石油から作られる樹脂で「加工しやすく、耐久性に優れ、透明度が高く、ガラスより軽く、割れにくい」特徴があるという。

 

いまや多くの水族館で使われるアクリル水槽だが、実は、水漏れ事故も相次いでいる。近年でも、ドバイ・中国・アメリカなどで水槽の破裂事故が現実に起きているのだ。

 

だが、大きさでギネス記録を持つ「日プラ」の製品は、これまで事故を起こしたことがない。大きさだけを競うのではなく、その品質の高さが世界から信頼を得ているという。

 

世界トップレベルの品質と大きさを両立させる敷山の“こだわり”と強さの秘密を徹底取材した!

 

地方の中小企業が世界的メーカーに変貌!その秘密とは…

 

四国・香川県の田舎町に本社を置く、敷山が率いる「日プラ」。なぜ、無名の中小企業が世界各国から注目を集める水槽メーカーになったのか?そこには敷山の執念ともいえる職人魂があったという。

 

もともと化学メーカーに勤務していた敷山。その会社に在籍していた当時、高松市にある屋島水族館の館長から「水槽の柱をなくしてほしい」という要望を受ける。

 

敷山は、アクリルの持つ可能性を広げる、その依頼を受けたいと感じていたが、勤務先は、その依頼をあっさりと断ってしまったのだ。

 

「アクリル水槽の仕事をやってみたい」そう考えた敷山は、依頼を受けるために化学メーカーを退社。仲間と共に起業し、柱のない世界初の大きな回遊水槽を作ったのだ。

 

しかし、その成功によってアクリル水槽がビジネスになると見た大手メーカーがアクリル水槽分野に相次ぎ参入し、日プラは経営困難に陥ってしまう。

 

だが、敷山は諦めなかった。 そして、アメリカの名門モントレーベイ水族館との運命的な出会いをきっかけに世界へと打って出る。 日プラの運命を変えた、これまで語られなかった秘話と、その根底にある敷山の独自戦略を追った!

 

オンリーワンを生み出す“多能な社員”を育てろ!

 

いまや世界各国でプロジェクトを進めている日プラ。 2014年の夏、中国・四川省にある成都ショッピングモール内で巨大水族館の製作が山場を迎えていた。

 

実は、日プラはアクリル水槽の製造だけでなく、設置までを請け負っている。この設置方法にも独自のノウハウがあり、それを確実に実行していることが事故ゼロを生み出しているという。

 

世界各地で同時に行われる水槽の設置工事。実は、86人の従業員で、それを実現させる秘密があった。それが“多能工”と呼ばれる社員にある。現場の社員の多くは、いろいろな職業を経て来た中途採用者。

 

しかし、日プラは、そうした社員をマルチに活躍できる人材へと変えるシステムを導入していた。 専門性が問われる現場で、あえて多能工を育成する日プラの人材戦略の秘密を探る!

 

第1回「ものづくり日本大賞」 – 日プラ(株)

 

ガラスより軟らかく、安全で、強度も高いアクリル。同社はこのアクリル素材を使った製品の製造・加工で高い技術力を誇る。

 

02年にオープンした、沖縄美ら海水族館の巨大水槽「黒潮の海」の窓には、同社が製作した高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60㎝のアクリルパネルが設置された。

 

パネルを積層して厚みを出す接着技術、接着剤の硬化時に強度を増す熱処理技術、そして1枚20tのパネルを7枚、現場で接着し水槽の躯体に接合する施工技術。

 

同社独創のノウハウがいかんなく発揮され、一本の柱もなく7500tの水圧に耐える巨大な窓が完成した。この製品は1枚のアクリルパネルとして、また水族館の窓として、世界最大であることが、ギネスブックによって認定されている。

 

1969年設立。翌年には、屋島山上水族館に世界初のアクリル製回遊水槽を納入。水槽を始め、様々なアクリル製品の製造・加工を行う。94年、モントレーベイ水族館のアクリル窓で、世界に知られる存在に。

 

この分野の第一人者となる。世界40カ国以上で実績があり、日本でも大阪・海遊館や旭山動物園の白クマ舎などが有名。

 

「アッ」ひらめきが生んだ 世界最大の水槽パネル|ビジネス香川

 

「水槽の支柱が目障りだ。のけてしまおう」。水族館の目玉になる回遊水槽の設計図を見て施主が言う。しかし、柱がないと水圧でガラスの強度がもたない。

 

工業高校で化学を学び、アクリルの製品開発に15年以上携わった36歳の時、日プラ(株)社長の敷山哲洋さん(80)は、柱のない水槽を透明なアクリルパネルで作るために、会社を辞めて独立した。

 

魚の生態を学ぶ場所からエンターテインメントへ。水族館が変わったのは、1970年、敷山さんが世界で初めて、屋島山上水族館でアクリルパネル製回遊水槽を完成させた時だ。

 

今、巨大なマンタやジンベイザメが回遊し、水中の透明なトンネルを人が歩く。水族館を竜宮にしたのは「アクリルは生き物」という敷山さんの化学技術力の成果だ。

 

敷山 哲洋 | しきやま てつひろ

1933年 兵庫県生まれ。地元の工業高校を卒業し、高松市の高周波発信機メーカーに就職、1969年 日プラ化工を設立。水族館の水槽用アクリルパネル生産をスタート。

 

1994年 米国モントレーベイ水族館の水槽が完成し本格的に海外進出を果たす

 

 

YOU魚

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