スリランカ人の見方

スリランカの国名がまだセイロンだった1951年のサンフランシスコ講和会議において、第二次世界大戦において負けた日本に対して、ジャヤワルダナ代表は次のように述べ、対日賠償請求権を放棄してくれた国のひとつです。

 

「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む」

 

さらには:

「なぜアジアの諸国民は日本が自由であるべきだと切望しているのでしょうか。

 

それは我々と日本との長年にわたる関わり合いのゆえであり、アジア諸国民が日本に対して持っていた深い尊敬のゆえであり、日本がアジア諸国民の中でただひとり強く自由であった時、我々は日本を保護者として友として仰いでいた深い尊敬のゆえでもあります。

 

戦争の最中に起きたことですが、アジアのための共存共栄のスローガンが今、問題になっている諸国民にアピールし、ビルマ、インド、インドネシアの指導者たちが、そうすることによって自分たちが愛している国が解放されるという希望から日本の仲間入りをしたという出来事が思い出されます」

 

このように、白人から植民地支配を受けていた人々の想いを代弁した。

 

「ただひとり白人に戦いを挑んだ」日本に対する尊敬の念を持つ演説でした。

 

この演説は、当時日本に対して厳しい制裁処置を求めていた一部の戦勝国をも動かしたと言われています。

 

1996年に亡くなったジャヤワルダナ元大統領は、その遺言によってその角膜が2人にひとつづつ提供されましたが、そのうちの1人は日本人でした。

 

スリランカは、1505年に始まるポルトガルによる植民地支配、続いてオランダ、そしてイギリスと、約500年にも及ぶ植民地支配を受けて搾取され続けてきました。

 

1948年に独立しましたが、その後も元々の民族であるシンハラ人と、インド南部から来たタミール人とで内戦が続き、凄まじい殺し合いが繰り広げられましたがその責任はイギリスにあると言えます。

 

人口の15%ほどがタミル人ですが、イギリスはタミル人にのみ高等教育と銃を与えてシンハラ人を支配させました。

 

白人の植民地政策の基本パターンである、自分たちで直接現住民を支配するのではなく、そこにいる少数民族によって主民族を統治させる方法が民族対立を起こしました。

 

独立後、自分たちの国を取り戻そうということで、シンハラ人優遇政策が取られ、タミル人の追い出しが行われたのです。

 

その民族対立が26年間も続く内戦となり、それが集結した2009年までの間に多くの命が失われました。

 

タミル人に対するシンハラ人の憎悪は今日でも消えることがなく続いています。

 

イギリスの植民地支配で苦しみ喘ぐ人々を救い、仏教の復興を成し遂げた偉人、アナガーリカ・ダルマパーラーは、日本に対して尊敬と信頼、期待の念を生涯持ち続けました。

 

なぜなら日本は世界で唯一、欧米キリスト教白人列強に対して毅然と対峙する有色人種でありアジアの仏教国だったからだとし、次のように述べました。

 

「白人たちのアジア人に対する差別的偏見をなくし、植民地支配という悲劇の中にあるアジアを救うことこそ日本の役目である」

 

トイレも水道もないスリランカ他のアジア諸国で、公共トイレや井戸の建設、子どもたちを預かるセンターの支援を続ける池間哲郎さん著「日本はなぜアジアの国々から愛されるのか」育鵬社

 

 

 

 

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