15世紀の末から20世紀の中頃までの世界は、大きく2つに分けることができました。
「植民地を支配する欧米白人の国々と、支配される有色人種の国々」のどちらかです。
大陸の上では普通、いくつもの国々が存在して、それらの国々が勢力を競って太古の昔から戦争を続けてきています。
ヨーロッパでは、繰り返された戦争の数が異常に多くて、それがそのまま歴史であると言えるほどの戦争が繰り返され、その数を知ると、日本人は普通驚きます。
その一方で日本では、国対国の戦争は過去に4回、ヨーロッパと比べると、ほとんど無いに等しい数でした。
それは日本が島国で、他の国々とは海で隔てられていたという地理的な幸運があります。
海を挟んで最も近い韓国(釜山)と日本(福岡)との間には約200kmの日本海があります。
しかもそこは、海流が速くて場所によっては暗礁や浅瀬、渦もあり、小さな船で渡るのは簡単ではありません
イギリスも島国ですが、ヨーロッパ大陸とは泳いで渡れる人がいるほどの34kmしか離れていません。
そんな島国日本で、江戸時代以前に唯一、戦争の危機があったと一般的に知られているのは、鎌倉時代の1274年と1281年に、当時の大陸を支配していたモンゴル帝国(モンゴル帝国画像)と、その属国であった高麗が攻めて来た時だけです。
元寇とも、蒙古襲来とも言われている、当時の世界最大規模の軍事船団による日本侵略の試みでした。
ですが蒙古軍は2度とも敗退しています。
その理由は、その時に偶然に起きた神風と呼ばれる暴風雨のおかげであると一般的には語られていますが、実際には迎撃のために集まった当時の九州の鎌倉武士たちがとても強くて蒙古軍を追いやっていたことが分かってきているそうです。
鎌倉武士の強さは、江戸時代の武士の間でも良く知られていて、「鎌倉武士のようだ」と言われるのが江戸時代の武士に対する最高の褒め言葉であったそうです。
その鎌倉時代から明治時代が始まるまでの約600年もの長い間、豊臣秀吉の朝鮮出兵を除けば、日本は一度も戦争を経験していません。
そしてその後も、明治時代の日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、そして昭和時代の第二次世界大戦の計4度しか日本は戦争を知りません。
これだけ少ない戦争の経験は普通、西洋を含む大陸ではあり得ないことです。
ではそれは何を意味しているでしょうか?
戦争が絶えないヨーロッパ諸国と比べて、日本はとても平和であったことを意味しています。
戦争が続き、国々の国境線の位置が頻繁に変わるヨーロッパと比べて、江戸時代の260年間などは、日本人は平和を享受して文化を発展させていました。
戦国時代などのいわゆる内戦の続いた時代もありましたが、江戸時代のように、これだけ長い平和が続いた国は世界的にみて奇跡的なことです。
それがペリーの黒船に代表される西洋の脅威によって、日本は目を覚まされることとなり、開国に至りました。
島国で農耕民族である日本人は、自分の土地を離れたり、わざわざ他の国に出て行って侵略などをする必要もなく、戦争の経験も極端に少ない根っからの平和な民族なのです。
反日左翼などが主張する、日本人は戦闘的な民族であるとか、残虐な民族であるというのは真っ赤な嘘です。逆に日本人は世界でも稀に見る平和に慣れた平和な民族なのです。
但し、いざ戦争となれば、根っからの真面目な性格、強調することを重んじて集団行動が得意、他のために自分を犠牲にする精神が強い日本人は、極めて強い集団になります。
日清、日露戦争、第一次世界大戦や第二次世界大戦でもそれは現れました。
「戦争と日本人」を考えた時、ヨーロッパで起きた過去の白人たちのおびただしい戦争の数、ヨーロッパを飛び出して世界中に植民地を作っていた大航海時代、15世紀末からの約500年の植民地時代のことを考えると、日本が戦わざるを得なかった戦争が全てつながってきます。
そして日本人が戦った戦争は、侵略が理由の白人のそれとは違い、防衛のための戦いであったことが分かります。
さらには、有色人種の代表として、人種差別撤廃に努めたり、多くの元植民地の国々の独立の手助けをしてきた、平和を求めて勇敢な国であることが分かります。
誤解を招かないようにお願いがあります。これらの内容は、日本人は1人残らず全て温厚な平和主義の被害者で、白人、大陸の人間が全て悪いと批判しているのではありません。
白人、大陸の人間にも善い人はいますし、逆にとんでもない日本人の悪人もいます。
「人がいる所に泥棒あり」で、残念なことに国に関係なく悪い人はどこにでもいます。
ここで述べているのは、過去の歴史が示している、あくまでも一般的なことを騙されずに理解することです。
このサイトの主旨、希望は、捏造の歴史に騙されて自虐史観に陥ってしまっている人の中から、1人でも多くの人が真実に気が付いてくれて、誇り、勇気、元気を出し、日本が活気を取り戻すことです。