モンゴルと日本はかつて紛争を起こしたこともある対立国でしたが、当時モンゴルに抑留されていた日本人の態度に好感を覚えたモンゴル人も多かったようです。
これまで、日本政府からモンゴルのインフラ整備に対する経済的支援が大きな影響を与えました。日本にとってモンゴルは重要な貿易相手国でもあり、2国間での経済連携協定も発行されています。
現横綱の白鵬や日馬冨士など大勢のモンゴル人の力士が日本で活躍していることもあり、日本に親近感を頂くモンゴル人は少なくありません。
日本で東日本大震災が起きた際には、モンゴルの国家公務員全員が給与1日分を義援金として寄付したというエピソードもあります。
モンゴル人の性格としては好戦的、自分の意見をしっかり持ち、集団より個人プレーを好むという国民性を持っています。
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白鵬、日馬富士、鶴竜、逸ノ城、照ノ富士、朝青龍、旭鷲山、朝赤龍… 日本の相撲界ではモンゴル出身力士が大活躍しています。
モンゴル出身の力士は日本語がうまくて、ほぼ完全に日本社会に溶け込んでいます。彼らを見ていてわかるように、モンゴルはまごうことなき親日国です。
NHKの大相撲中継はモンゴル国内でも放送されていて、モンゴル語の同時通訳やモンゴル独自の解説が付いた番組を視聴でき、モンゴル出身力士は国民的な英雄になっています。
ただモンゴル人は日本人力士も応援し、魁皇や高見盛の人気が高かったそうです。
大相撲以外にもモンゴル人が興味、関心を持っている日本文化はいろいろとあり、日本食では「定食」が大人気です。
モンゴル人は元々羊を中心とした肉料理をメインとしてきましたが、日本の定食の影響で、トンカツ定食や唐揚げ定食が人気です。
また、モンゴルでは松たか子のファンが多くいます。日本では多くのドラマに出た女優のイメージが強いですが、モンゴルでは歌手としての人気が高く、モンゴルにもある日本式のカラオケで、松たか子の歌が歌われているそうです。
モンゴルが新日になってくれた背景にもODAがあります。北はロシア、南は中国という2つの大国に挟まれたモンゴルと日本の友好関係は長く、1964年には「日本モンゴル協会」が設立されて、1972年には正式な外交関係が結ばれました。
1981年には日本のODAによって、国営カシミア工場が設立されましたが、当時のその規模は世界一でした。民営化された現在でも、日本とモンゴルの協力の象徴になっています。
その後も日本は支援を続け、2011年までの総額は無償資金協力が935億円、円借款が758億円、技術協力が375億円で、これはモンゴルにとって世界からの援助総額の約3割になります。
外務省によるモンゴルでの世論調査では、「対モンゴル支援に最も力を入れている国」、「親しくすべき国」、「行ってみたい国」の全てで日本が一番に選ばれました。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部