Wikipediaに「日本とトンガの関係」というページがあり、そこには「トンガは非常に親日的な国である」と明記があるほどです。
まずは貿易の面で、日本はトンガにとって最大の輸出市場である上に、2006年のトンガの輸出相手国としてニュージーランド、アメリカ合衆国に次いで第3位、2008年のビンナガマグロ輸入先第3位、カボチャ輸入先第4位でした。
スポーツ面と文化面では、相撲やそろばんが普及していて、ソロバンは小学校の正規の教育課程に採用されているます。そして日本で活躍するトンガ人力士やラグビー選手も少なくありません。
2015年のラグビー・ワールドカップにおいて、日本代表チームは、決勝トーナメントには進出できなかったものの、南アフリカを破るなどの大活躍しましたが、その中には2人もトンガ出身の選手がいました。
共にNo.8のホラニ龍コリニアシ選手と、アマナキ・レレイ・マフィ選手です。他にも多くのトンガ出身選手が日本で活躍しています。
トンガ人は体格が良くてラグビーが好きなのですが、ラグビーで日本に来れる選手は稀でした。
親日家のトンガ男性と結婚をして通訳・翻訳をしていた又平直子さんは、病気で早くに亡くなってしまった夫が生前に言っていた、「体格の良いトンガの若者を日本のスポーツ界で活躍させたかった」という意志を継いで、今日トンガから日本への選手の架け橋となっています。
トンガの正式名称はトンガ王国で、国を治める王族がいますが、1920年代、当時のトンが国王のトゥポウ3世の姪は、和歌山県出身のダイバー、中尾重平さんと恋に落ち、めでたく結婚しました。
最初は結婚に反対していた国王も、しばらくすると態度を軟化させ、日本人の中尾さんはトンガ王族の一員になりました。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部