岩手県の南三陸町には、南米チリのイースター島で作られた本物のモアイ像が立っています。イースター島は日本から見ると地球の裏側になりますが、なぜそれほど遠い場所で作られた石像が岩手県に存在するのでしょうか。
実はそのモアイ像は、チリ人の親日感情の表れとも言えるのです。チリは日本と同様に地震災害が多い国です。1960年5月にチリを襲った地震は、マグニチュード9,5という巨大地震で数千人の死傷者が出ました。
日本は同じ地震国ということで、長年にわたって復興、防災支援をおこなってきました。その一環として、クレーンメーカーのタダノが1995年に部族間闘争や地震によって倒れたモアイ像15体を全て立たせる復興作業をおこないました。
そして東日本大地震の時に、「秩序と思いやりを忘れない日本人」を讃える集いがチリで開催され、多くの人々が日本にエールを送ると同時に、霊力を持つモアイ像があれば、被災者が元気を取り戻せるだろうと寄付してくれました。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部