カザフスタンでも、第二次世界大戦の時に抑留された旧日本軍人が活躍しました。
ソ連に抑留された旧日本軍人の内、5万人以上がカザフスタンやウズベキスタンに送られて、道路、工場、炭鉱、発電所、学校や劇場などの建築作業に従事させられました。
その頃に作られた一般の建造物は、老朽化で使い物になりませんが、旧首都のアルマトイ市内にある科学アカデミー、カザフ・イギリス大学(旧国会議事堂)、国家警察本部(旧KGBカザフ本部)などの日本人抑留者によって作られた建物は今でも建材で、日本人の物作りの信頼性の高さは現地で知られています。
ちなみに1997年にアルマトイから遷された新首都のアスタナは、日本人の建築家である故黒川紀章さんが全体の都市計画を手掛けました。
2030年には、高層ビルが林立する未来都市が出来上がる予定です。
そしてカザフスタンの北東部に位置するセメイの西方約60キロの地点には、クロチャトフという軍事秘密都市があり、そのセミパラチンスク核実験場ではソ連時代に500回以上の核実験が行われ、数十万〜百万人もの人々が被曝しています。
そこで日本は医療支援として専門医を派遣するなどのさまざまな支援活動を実施して、市民から信頼を受けているのです。
旧ソの日本人抑留者と被曝という悲劇によって、日本とは縁があるのです。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部