イランは、第二次大戦前はイギリスの半植民地のような状態だった。ところが、1951年、イランが自国の石油を国有化したことで、イギリスが激怒し、ペルシャ湾に艦隊を派遣し、海上封鎖に打って出て、イランの石油は国際市場から閉め出されてしまう。
その結果、どの国もイランの石油を買わなくなり、石油輸出に依存するイランは国家存亡の危機に陥る。
そのとき、果敢にもイランの石油買い付けに乗りだしたのが、日本の出光興産だ。社長の出光左三は、かねてよりイギリスから搾取されつづけていたイランに同情的だったのだ。
イギリスの目をかいくぐってタンカー「日章丸」がイランに到着。「日章丸」は、まさにイランの「救国の船」になった! この一件により、イランに「超親日国」の土台が築かれたのである。
そして1979年にイラン革命が起きると、アメリカはイランと国交を断絶、日本はアメリカに追従せずに、イランからの石油輸入を続けたため、イランの日本に対する信頼は、ますます深まりました。
1980年代、日本のドラマ「おしん」は、イランに限らず多くの国で高視聴率を得ましたが、イランでは何と80%という驚異的な人気を誇りました。1990年代には、「キャプテン翼」には、多くのサッカープレーヤーが影響を受けましたよ
1905年(明治38年)にイランで出版された「ミカド・ナーメ」(天皇の書)では、日露戦争をテーマに写真と詩で明治天皇と日本を賞賛。「明治天皇は国家の改革によって学問と技術を向上させ、ロシアを打ち負かした。日本が私たちの先駆者となって知恵と文化の恩恵を与えてくれるだろう」と指導者としての明治天皇は、高く評価されたのです。
刀剣ワールド
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「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部