日米安保条約の存在もそうですが、幕末以降に日本に来た多くのアメリカ人が日本ファンになったように、第二次世界大戦では敵味方に分かれたものの、アメリカもひとつの親日国であると言えます。
ここ最近で象徴的だったのは、311の時に見せてくれた、友達オペレーションです。
アメリカは東日本大地震の時に、日本から1300km離れた所を航行していたアメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」を仙台沖に向かわせて、自衛隊と協議の上で「トモダチ作戦」と名付けたオペレーションを行い、救援物資運搬や、被災者の捜索、救出活動を行いました。
アメリカ軍が「トモダチ作戦」で投入してくれた兵士の数は20,000名以上、艦船約20隻、航空機約160機にまで及びました。
「あの国」はなぜ日本が好きなのか「ニッポン再発見」倶楽部
元アメリカ人大リーガー、南海ヘッドコーチ、ダン・ブレーザー
「日本に来ていちばん驚いたのは、日本人がほとんど不平を言わないことだった。アメリカ人はよく不平を言う。日本人は実に我慢強い」
「日本人の控え目の美徳を理解できないわけではない。練習の熱心さ、反復してあきない我慢強さには頭が下がる。協調性もたいしたものだ。しかし、長所が欠点になることもある」
「日本人ほど親切で正直で親しみやすい国民はない。奥さんがひとりで買い物に出かけても安心だが、これがニューヨークの下町だったら危険が一杯。僕がボディーガードしなくてはならない」
朝日新聞編集委員室編「日本と私・駐日外人50人が語るニッポン(1977年)」
外来語を研究するアメリカ人教師、ウェスリー・リチャード
「アメリカで知られている外来語(日本語)はほとんど名詞であること、それも単語の段階にとどまり、文や句にまで及ぼさない。それに対して日本での外来語はなぜか名詞が簡単に動詞として使われる。
それと意味が勝手に広げられたり、狭められたり、完全にずれていたり。特に注意を引いたのは、アメリカでは決して見られない和製外国語です。
一般に言われているのではカンニング、ナイター、ポスト、ホーム・ドクター…」
朝日新聞編集委員室編「日本と私・駐日外人50人が語るニッポン(1977年)」