フランシスコ・ザビエル (1506‐1552) カトリック教会司祭、宣教師
「従順で礼儀正しく、才気があり、親切で人をだますこともなく、美徳と正直な話をすることについては近年発見された他のあらゆる国に優るが、たいそう自分の評判に固執し、最も尊ぶのは名誉である」
「好奇心が強く、しつこく質問し、知識欲が旺盛で、質問はきりがありません」
「とても気立てがよくて、驚くほど理性に従います」
「日本人は、地球が丸いことや太陽の軌道を知りませんでした。でもその大部分が読み書きできます」
「日本人はこれまでに発見された他のどこの国民よりも、徳行と廉直の点で優れている。その性質は温和で、瞞着を排し名誉を切望し、名誉こそ最高のものであるとしている。貧困は彼らの間ではふつうのことで、苦労して貧困に耐えるけれども、それは決して不名誉のこととはしない」
1549年11月5日の書簡より
「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」 黄文雄、徳間書店
「日本人は、話しが分かれば神のことと神聖なことについてむさぼるように耳を澄まして聞きます。私がこれまでに会った国民の中で、キリスト教徒にしろ異教徒にしろ、日本人ほど盗みを嫌う者に会った覚えはありません」
「ミヤコ(京都)には五つの学院と二百以上の寺のある有名な大学があります。この他日本には高野と根来と比叡山と近江に全部で五百の大きな学校があり、いずれもミヤコの周辺に点在していて、どの学校にも三千五百人くらいの学生がいます」
「日本人はとても気立が良くて驚くほど理性に従います。昔からのやり方が間違っていて、神のおきてが正しいのだということを彼らははっきり悟りました」
「ザビエルの見た日本」ピーター・ミルワード著