アレクサンダー・ヒューブナー オーストリア外交官
「この国においては、ヨーロッパのいかなる国よりも芸術の享受・趣味が下層階級にまで行きわたっている。どんなにつつましい住居の屋根の下でも、それを見出すことができる。ヨーロッパ人にとっては、芸術は裕福な人々の特権にすぎない。ところが日本では、芸術は万人のものである」
「オーストリア外交官の明治維新」
市川慎一・松本雅弘訳 新人物往来社
「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」
黄文雄、徳間書店
アドルフ・フィッシャー(1856〜1914)明治日本印象記
「各家庭にも風呂はあるけれども、東京だけでも毎日30万人以上の人々が利用する800軒の銭湯がある。東京より入浴がさかんなな所はない」
(当時のヨーロッパでは、貴族階級であっても風呂に入るのは数ヶ月に一度くらいの頻度だったとされる。庶民はそれより少なかったであろう。庶民の間で風呂に入るのが習慣化したのは第一次世界大戦以降のことだった。
「ニッポン再発見」倶楽部、「日本は外国人にどう見られていたか」三笠書房