ラビンドラナート・タゴール インド最高峰の詩人、思想家
「日本人はたんに芸術の大家であるばかりでなく、人間の生活を芸術作品のように掌握しているのだ」
床の間には花が活けてあり、絵が描かれた掛け軸がかかっている。このような清楚なたたずまいを見せる日本に対してタゴールが言った言葉です。タゴールは、ある俳句を引用し、日本人の芸術的感覚の鋭さを指摘しました。引用されたのは、芭蕉の有名な句です。
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
この詩に対して、「これだけである!」 「これ以上は何も言わない!」 とまず驚きます。「詩人は手がかりのみを与えるだけで、あとは傍らに身を退いて立つのである。詩人がこのように早々と身を退くことができるのは、日本の読者が物の姿を見極める想像力にめぐまれているからである」
「爆発的な感情の表現は、私たちの国でも他のどこでもいやというほど見受けられるが、情緒的感覚とその表現を制御することで、美の感覚とその表現を惜しみなく増大させることができるということに、当地に来てから私は思い至った」
「他の国では、有能で鑑賞眼のある人たちの間でのみ、美を味わう能力が見られるが、この国では、全国民のあいだにそれが広がっている」
「アジアにおいては日本だけが、ある日突然、ヨーロッパが世界を制覇したその同じ力をもって、ヨーロッパに逆襲できると考えたのである。その覚醒がなかったら、日本もまたヨーロッパの車輪の下敷きにされていたであろうし、またひとたび下敷きにされると、二度と再び立ち上がる術はなかったであろう」
「日本賛辞の至言33選」波田野毅、ごま書房
日本の一番好きなところは仕事のやり方です。
それは日本人の人柄にも言えることですが、正直で大変精密、そして繊細です。適当に済ませてしまうところがありません。
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作るものが本物で信頼することが出来ます。
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日本のものは精巧に出来ていることや丈夫であること以外にも、品質の表示に偽りがないという素晴らしい点があるからです。
信頼することが出来るからです。
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世界中の全ての国で、どこかひとつ好きな国を選びなさいと言われたら、イスラム教の国を除けば日本を選びます。
日本人には、イスラム教のベースとして求められる2つの大切な要素が始めからあるからです。
それはアクラークとイマンダリ、日本語に訳すと、周りと仲良くする、正直に生きる、礼儀正しくする、誠実であることです。
モハマド・ラフィ
私は日本のここがすき
加藤恭子著
出窓社