世界の小麦生産量を3倍に増やした「緑の革命」奇跡の小麦、小麦農林10号(ノーリン・テン)
約200年前に、イギリスの経済学者トーマス・ロバート・マルサスが言いました。
「世界の人口増加が食糧栽培能力を上回って多くの餓死者が出るようになる」と。
ところがそうはなりませんでした。
その理由は日本の小麦農林10号でした。
世界中の小麦の背の高さが120cmある中で、GHQが日本で見つけた日本の小麦は高さがその半分の高さしかありませんでした。
つまりそれは倒れにくいことを意味していますが、他にも、小さいことから土壌から取る栄養分が少ないのです。
つまり、土壌が痩せないので、土地を遊休させるのが不要となりました。
そこで収穫率がとても高いのです。
それをGHQがアメリカに持ち帰り、アメリカの品種、「ブレボア」や「バード」と掛け合わせ、「ゲインズ」が完成、アメリカ及び他の色々な国での麦の収穫高が4倍になりました。