私達の命は、今だけのものではありません。子どもができれば引き継がれてゆきますし、今の自分も遠い過去の先祖たちからいくつもの命が、食事となる動物、植物の命をいただいてずっと引き継がれてきました。
その先祖たちを敬い、子どもたちによりよい未来を準備するのが今を生きる私たちのつとめではないでしょうか? 間違った歴史認識で先祖を悪く思うのはもってのほかです。
日本人は、物心ついて学校に入学する頃から集団行動を教え込まれます。聖徳太子の「和を持って尊しとする」 を大切にすることが身に染み付きます。それは西洋の個人主義とは相容れないものです。
そして謙遜を美徳とする国民性は、自分や自国を卑下してしまうということにつながってしまっています。国立青少年教育振興機構や、世界数十カ国の大学や研究機関が参加する、世界価値観調査などの調査の結果、日本の若者が一番自信をなくしています。
例えば、「自国を誇りに思う」という項目で世界最低です。「もし戦争が起こったら国のために戦うか?」 では、「はい」の答えが15%でこれも最低。ちなみに韓国は74%、中国は90%だったそうです。
万物に長短必ず共にありですから、その短所として自分を出さないということで日本人は国際社会では少なくとも表面上ダメージを受けてしまいます。
子どもを持つ日本人の父兄に、「どんな子どもに育って欲しいでか?」 と尋ねると、「人に迷惑をかけない子になって欲しい」 と言う答えが約70%でダントツだそうです。(中国では、「リーダーになってほしい」 という答えが約70%だそうです。)
日本人は戦国時代の昔から、戦いを行う時には人のいない場所を選び、一般人に迷惑がかからないようにしてきました。
喧嘩が始まる時に、「表に出ろ!」 と、よく言います。日本人がいかに他人に迷惑をかけることを嫌う国民性であるかを表しています。
東北大震災の時の日本人の行動は世界を驚かせました。もしあの震災がアメリカで起こるとどういうことになるかは、ユーチューブで有名な親日のテキサス親父こと、トニー・マラーノさんがそのビデオで説明しています。
あのような大災害が起こると、アメリカでは決まって暴動や略奪が起こるそうです。なぜ日本ではそうならないのか?それがとても不思議だそうです。日本の常識は、良い意味で海外では非常識なのです。