製造業大国日本にとって、工作機械と並んで大事なものが金型です。
日本の2005年度の年間金型生産額は1兆7,304億円で、2位のアメリカを大きく引き離した世界ダントツ、高度な熟練技能、「品質優先」のモノづくりへの姿勢が世界から歓迎されていました。
金型は、金属部品のプレス成形、プラスチック部品の射出成形、またダイカスト成形など量産に必須とされる設備です。
いろいろな製品の形を作るのに使われる型取りです。
例えば簡単な例でたい焼きの場合…:
金型の中に入れる材料は、溶かしたプラスチックや金属などさまざまで、金型によって形を作ります。
製造業にとっては、さまざまな部品が作られる元となる大事な製品が金型です。
そのため、金型産業は一国の製造業の根幹として、世界各国で重要視されてきました。特に、日本の金型産業はリーマンショック前まで、
「他国がまねのできないような精度の金型を生み出すことができる技術」
「世界最大の生産・輸出規模」
を堅持し、「日本の金型は世界一」と国内外で声高に言いはやされるほどの威容を誇ってきました。しかし、そうした“古き良き時代”は終わりつつあります。
日本の金型産業の輸出金額は中国(含香港)に抜かれてしまいました。
ですが、それでも非常に精密な部品を作る時に必要な非常に精密な金型は中国で作ることが出来ずに、日本人の巧な技術によって作られた金型が必要です。
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