11/25、世界ナゼそこに?日本人2時間SPでウガンダで大ブーム!知られざるメイド・イン・ジャパンの鍋がウガンダの山奥の村で大ブーム!?ということで日本の発電鍋が紹介されました。
ウガンダの山奥の村で日本製の鍋がブームとはいったいどういうことなんでしょうか?
首都カンパラからセスナ機でおよそ50分間フライとしたところに、鍋が大ブームのムロラ村があり人口はたったの354人でかなり辺境な地です。
ところが村の女性に声をかけたところ、突然日本語で「コンニチハ!」と挨拶してきました。この女性は村の小学校で日本語を習ったといいます。さらに森山直太朗さんの「さくら」、森山良子さんの「涙そうそう」まで歌い始めたから、ビックリです。
日本語を教えてくれる小学校も気になりますが、今回は「日本製の鍋」の聞き込みです。
歌を歌った女性に鍋のことを聞くと、「もちろん知ってるわ!すごい便利な鍋で村中がとても助かってるの!」、また別な女性は「あの鍋のおかげで夜も勉強ができるようになって、うちの子の成績が上がったのよ!」、男性にも話を聞くと、「あの鍋は●●も出来るから、もう必需品さ!」とウガンダ人はみなその鍋を大絶賛!
聞けばその鍋はあるお宅で使われているということで、早速そのお宅へ向かうことに。するとそこにはごくごく普通のお鍋が。しかしこの鍋には驚きの秘密があるんです。
そう、この鍋は火にかけるだけで電気が使えるようになる魔法のような鍋、「発電鍋」なんです!!!
日本ではほとんど見かけませんが、火にかけるだけで電気を発生させることが出来るのです。そのお宅では何台もの携帯電話を充電していました。
ムロラ村には電気がないため、発電できる日本製の鍋がとっても重宝されているんです。発電鍋がなかった頃は、ムロラ村から徒歩で2時間離れた町まで携帯電話を充電しに行っていたそうですよ。
しかも1回の充電は日本円で21円と貧しい村の人たちにとっては大きな出費だったんですよね。
そして、この鍋のおかげで小学校では夜間に電気スタンドをつけて夜間授業も行うようになりました。田舎の村では昼間は農作業があるため勉強ができませんでしたが、この鍋のおかげで夜に勉強が出来るようになったため子供たちに教育の機会が増えました。
それにしても、なぜメイド・イン・ジャパンの鍋がウガンダにあるんでしょうか?鍋が入っていた箱を見ると住所は大阪府池田市緑丘となっています。
というわけで、この鍋を開発したという「TESニューエナジー」という会社を訪ねました。
この鍋の底には熱を電気に変える材料が入っていて、鍋の外側と内側の温度差で電気を作る仕組みになっているんだそうで、日本では発電鍋、ウガンダではワンダーポットという呼び名で発売されています。
この発電鍋をウガンダの村に持ち込んだのは日本人の母親を持つ小学校の先生・イーデンさんでした。
イーデンさんは6年前からウガンダで小学校教諭のボランティアを始め、3年前に偶然、日本の被災者が発電鍋を使っている写真を見て、この製品はアフリカみたいなところですごく便利になると思ってウガンダに持ってきたのだそうです。
大震災の時、日本の人々を助けた鍋が今はウガンダの人々を助け、豊かにしているのです。
発電鍋を作ったきっかけとは?
開発者の藤田和博さんに開発秘話を伺ったところ、2011年3月11日の東日本大震災の時の夜にドラム缶を使って火を焚いていて、そこで被災者の方々が暖をとっているのを見て、その火の熱で何か出来ないかと思い立ち、安否情報確認のための携帯電話の充電を被災者の方々が必要としていたため、ドラム缶の火を使って携帯電話の充電が出来れば!と思って開発に取り組んだんだそうです。
そして3年前に販売を開始し、現在は数千個が世界各国に流通しているのだそうですよ。
人のために自分は何が出来るかを考えた結果の発明、開発者の藤田さん!とても素敵な方ですね。感動しました!
災害時に自宅に一つあったら、周りの人みんなが助かりそうなお鍋ですね!
ちなみにこのお鍋はamazonで通販できます。