ボールペンのペン先には0.5mm程度の球が入っています。このボールを支えているのがミクロ発條のバネです。
驚くべきは、そのシェア。
なんと世界シェアおよそ50%!
世界中のボールペンの2本に1本はミクロ発條のバネが使われているのです。
ボールペンのバネと言っても、分解すると出てくる芯を押し出すバネではありません。こうした精密バネの加工技術を活かして新しい挑戦を続けるミクロ発條。
そのひとつが、医療分野への進出です。内視鏡やカテーテルに使われるコイル。
「今はスプリングに『プラスアルファ』したものを開発しています。
現在、信州大学との共同研究も進めています。
血管内の中の治療に使う処置具の開発を地元大学といっしょにやっていますが、何とかスプリングにプラスアルファをくっつけたものですね、これから世の中に出していきたい」と、小島社長。
ボールペンのペン先から、最先端の医療機器まで、メードインナガノ、ミクロ発條の小さなバネが私たちの暮らしを支えます。