製造業大国日本にとって、金型と並んで大事なものが工作機械です。
工作機械とは、主に金属の材料を切ったり削ったり、形を変えて部品を加工して作る機械です。
昔は人間の手によってサイズを調整していましたが、今日の工作機械は全てCNC(コンピューター*)制御によって動かします。
人間が一度そのプログラムを作れば、あとは材料を補給したり、出来上がった製品を取り出すロボットと組み合わせれば、工作機械が永遠に部品を作り続けてくれます。
2020年工作機械業界シェアランキング
1位 トルンプ 5.45%(ドイツ)
2位 DMG森精機 4.01%(日本)
3位 通用技術集団 3.81%(中国)
4位 アマダ 3.06%(日本)
5位 シューラー 2.18%(ドイツ)
6位 斗山マシンツールズ 2.06%(韓国)
7位 JTEKT 1.57%(フランス)
8位 オークマ 1.51%(日本)
9位 牧野フライス製作所 1.42%(日本)
10位 グリーソンワークス 1.04%(米国)
戦後生まれの日本のメーカーは、それまで欧米の工作機械メーカーしかなかった市場にて製品精度を上げてシェアを伸ばし、例えば日本のトップ、森精機はドイツの老舗であり、日本メーカーがずっとお手本としてきたDMG(ギルデマイスター)を吸収合併して現在世界トップ。
現在は中国が台頭してきて国としては世界トップですが、日本も約2割のシェアで世界第2位です。
また、工作機械に取り付けられて制御するCNC(コンピューター*)においてもファナック、三菱、安田などの日本勢が強く、ファナックはロボットと共に世界一です。