2009年度の使い捨てカイロの販売数は14億9800万個というとんでもない数です。1985年が約5億個だったので、四半世紀で3倍になりました。
使い捨てカイロの世界トップメーカーは、アメリカでは「キュラヒート」、中国では「暖宝宝」という商品名で販売している小林製薬ですが、開発したのはロッテでした。
お菓子のロッテの子会社、ロッテ電子工業が、お菓子の袋の中に入れる酸化防止剤を開発している時でした。
開発スタッフが、鉄粉や活性炭をいつもと違う調合をしてみると、化学反応を起こして発熱しました。
熱はいつまでも冷めず、お菓子の袋に入れるのには適しませんでしたが、その時のスタッフの1人のつぶやき、「温かくていいね!」から商品開発が始まってホカロンができあがりました。