五藤光学研究所とコニカミノルタプラネタリウムは、2社を合わせて世界のプラネタリウムの半数近いシェアを抱えるトップメーカーとなっている。
また、大平貴之が個人で製作し、1998年にロンドンで初公開されたメガスターは、従来比100倍に相当する投影恒星数150万個を再現し、世界のプラネタリウム専門家を驚かせた。
その後、本人により設立された大平技研によって開発・運用されているメガスターIIは、恒星投影数約500万個(12.5等星まで)に拡張され、日本科学未来館や川崎市青少年科学館などに設置されて話題となった。
さらに2008年6月、シカゴで行われたIPS(国際プラネタリウム協会)大会で初めて発表されたスーパーメガスターIIは、約2200万個(13等星まで)の恒星を投影することが可能である。
2012年7月7日に投影を開始した東京の多摩六都科学館のプラネタリウム(五藤光学研究所製、直径27.5m)は世界最多の1億4,000万個の恒星を投影する。
2006年現在、プラネタリウムを最も多く保有している国はアメリカで約1200基、その次に日本の約300基が続いている。
投影用のドームとしては、2011年3月に名古屋市科学館に新設された直径35メートルのものが世界最大である。名称はブラザーアース(ブラザー工業がネーミングライツを獲得)。
ハイブリッドプラネタリウム・ケイロンⅢ
株式会社五藤光学研究所は、プラネタリウムハイブリッドプラネタリウム・ケイロンⅢなどの大型映像投影機および天体望遠鏡の製造会社である。
主力商品のプラネタリウムにおいて世界シェアの約40%、国内シェアの約66%を占めるトップメーカーである。
プラネタリウム、アストロビジョンやウルトラ70など大型映像投影機用の映像作品も制作している。
過去には個人用の天体望遠鏡、観測機器も製造していたが現在は撤退している。
リアリズムを極めた星空 “ケイロンⅢ”
ケイロンⅢは、より本物に近い星空の再現にこだわり、自然で美しい星空を追求したハイブリッド・プラネタリウムの最高峰です。
恒星球の直径がわずか48cmでありながら、肉眼で見ることの出来る約9,500個の恒星すべてに固有の色を付加し、星の明るさだけでなく色彩までをも再現した世界初(※1) の光学式プラネタリウムです。
観測された数十億の恒星データをもとに、科学的に正しく、美しく自然な星空がスクリーン上に再現されるように恒星原板を自社開発しています。
天の川は、約1億個の恒星で正確に描くだけでなく、すべてのメシエ天体(※2)を含む多数の星雲や星団を双眼鏡で観察できるほど精細に表現しています。
※1 業務用プラネタリウムにおいて(五藤光学研究所調べ)
※2 天文学者シャルル・メシエが発見した星雲や星団などの総称)
天の川の構造をも再現する1億個の高精細な星空
世界で初めて肉眼で見える9,500の星に固有の色を再現
恒星球の直径48㎝に小型化(前機種の恒星球の直径70㎝)
ハイブリッド対応機
高輝度LED光源で低維持費
機能スペック
思い通りの星空を再現できる充実した調光機能を有し、季節や天候など様々な要因によって異なるどんな星の瞬きも再現します。
恒星と天の川の明るさを個別に調光
明るい星と暗い星を別々に調光
最大9個の変光星を再現
星雲星団約300個を忠実に再現
10万通りの星の瞬きを再現
スペック
標準対応ドーム径:16~30m(水平ドーム/傾斜ドーム)
収容人数:約170~300名
恒星 :主恒星 6.55等級までの9500個
天の川恒星:17.5等級までの約1億個 (天の川を含む)
Ameba プラネタリウム
https://ameblo.jp/tabicom/entry-12686555353.html