歯科治療に不可欠な器具の一つが、患者の口腔を観察する際に使用するデンタルミラーで、この反射鏡の世界シェア7割以上を占めるのが岡本ガラスです。
通常の反射鏡で強い光源を反射すると、鏡も口の中も熱くなってしまい、歯患部が熱くなると出血が止まらなくなる。
ところが、岡本ガラスのデンタルミラーは、屈折率の異なる薄い膜を何層も重ねて、特定の光だけ分けたり取り出したりできるようにしている。
目に見える可視光線だけ反射させ、熱を発生させる赤外線は透過させる仕組みだ。
他にも、映画館などで使われるプロジェクター用の反射鏡にも同じ技術のコールドミラーが使用されて、その世界シェアの方も5割弱でトップ。