カラオケが誕生したのは、1970年頃と言われ、最初はマイクがついた小型のジュークボックスに伴奏用のテープを入れて歌うのが起源とされています。
その後、専用のカラオケ機器が登場し、伴奏も様々な歌が登場してきました。最初は、主にスナックや宴会場などお酒の席がほとんどで、大人の娯楽として普及していきました。
1980年代になると、テレビモニターに歌詞を映し出す映像カラオケが登場します。
それまでは、印刷された歌詞カードを見ながら、スピーカーから流れる伴奏に合わせて歌うだけでしたが、映像が加わったことで、カラオケの機械が機能的に大きく進化しました。
そして80年代半ばになると、カラオケ喫茶やカラオケボックスが登場し、純粋にカラオケを楽しもうという趣向が浸透していきます。
また、家電メーカーが家庭用カラオケ機器を発売したことにより、家庭でも手軽にカラオケが楽しめるようになりました。
これによりカラオケも学生など各世代層に広がりを見せ、それに伴って曲のジャンルや数も充実してきました。
90年代には、最新のヒット曲がすぐ歌えるようになったり、アルバムだけの収録曲もカラオケになるなど、消費者ニーズの多様化に合わせた選曲で、一つの大衆文化に成長しました。
カラオケとは「空のオーケストラ」という意味で、元々は放送業界の言葉です。歌番組などで生伴奏ができない場合は、楽曲の伴奏の部分をあらかじめ録音しておき、それを流しながら歌手が歌うものでした。
生演奏主体の昔では、オーケストラに注意を払ったり、経済的な負担や演奏場所の大きさなどを考えなければならなかったのですが、一度録音してしまえば何度も使えるので、重宝されました。
楽曲が豊富になった今では放送業界も、カラオケが一般的になりつつあります。
カラオケは日本で生まれた独特の文化です。今では世界に普及しており「Karaoke」という英語も登場しています。日本のカラオケが、まずアジアに広まり、それがアメリカやヨーロッパに伝わったとされています。
それまで海外ではパーティーなど人前で歌を歌う習慣はありませんでした。それが「Karaoke」によって家庭などで楽しめるようになり、新しい娯楽として受け入れられるようになったわけです。
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