教育勅語の復活

1900年頃に日本人が英語で書いて十数ヶ国語に訳され世界中でベストセラーとなった本があります。旧5千円札に肖像画が出ていた新渡戸稲造さんが書いた「武士道」ですが、その本の始まりに面白いことが書いてあります。
 
新渡戸さんがあるベルギー人の教授と一緒に散歩をしながら話をしている時ですが、その教授は日本にはこれといった宗教がないことを知ります。
 
日本には色々な宗教があります。仏教や神道、キリスト教までありますが、西洋のキリスト教に匹敵するような強力な宗教はありません。そこでその教授は驚いて聞いたのです。「日本人は宗教無くして一体どうやって道徳を身に付けるのだ?」と…
 
そこではたと困った新渡戸が答えます。「武士道です」と…
 
信者の数は年々減少中のようですが、西洋では宗教で道徳を教えます。では道徳とは一体何でしょうか?
 
道徳とは、何々はしなさい。何々は止めなさいという教えです。前者は善。後者は悪。
 
つまり、人間が生きて行くのに必要不可欠な教えです。宗教あるいは学校で教わる道徳、家でのしつけなしで、人はどうやって善悪を見分けるのでしょうか?
 
つまりそれは人間ガ生きてゆく上で最も大切なものです。それが行き届かないと、おかしな人たちが現れてしまいます。殺人を犯してはいけないことは、誰でも分かるかもしれません。でも、道にタバコの吸殻を捨てるべきではないということは多くの人が知らないことのようです。
 
おかしくなりつつある日本、そして世界。今こそ道徳教育こそが必要とされています。

わずか6315文字の教育勅語は、欧米の影響を強く受け過ぎと感じられた明治天皇が当時、ご自身のお言葉で親しく国民に道徳のあり方を語りかけ、ご自身が率先して守り推し進めていくご決意を示されたものです。

 

明治23(1890)1030日に煥発されてから、昭和の敗戦後にGHQに廃止され、教育基本法が制定されるまで半世紀以上にわたって明治・大正・昭和の日本の精神的支柱として大きな役割を果たしました。

12の徳目

  1. 父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
  2. 兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
  3. 夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
  4. 朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
  5. 恭儉己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
  6. 博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
  7. 學ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
  8. 以テ智能ヲ啓發シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
  9. 德器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)
  10. 進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
  11. 常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ (法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
  12. 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機があったなら自発的に国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)

私(明治天皇)が思うに我が皇室の御先祖様が国をお始めになったのは、遥か昔のことであり、その恩徳は深く厚いものです。


我が臣民は忠と孝を守り、万人が心を一つにしてこれまでその美をなしてきましたが、これこそ我が国の最も優れたところであり、教育の根本も実にこの点にあります。


あなたたち臣民は父母に孝行し、兄弟は仲良くし、夫婦は協力し合い、友人は信じ合い、人には恭しく、自分は慎ましくして、広く人々を愛し、学問を修め、仕事を習い、知能を伸ばし、徳行・能力を磨き、進んで公共の利益に奉仕し、世の中のために尽くし、常に憲法を重んじ、法律を守り、もし国家に危険が迫れば忠義と勇気をもって国家のために働き、天下に比類なき皇国の運命を助けるようにしなければなりません。


このようなことは、ただあなたたちが私の忠実で良い臣民であるだけではなく、あなたたちの祖先の昔から伝わる伝統を表すものでもあります。


このような道は実に我が皇室の御先祖様がおのこしになった教訓であり、子孫臣民が共に守らなければならないもので、今も昔も変わらず、国内だけではなく外国においても理に逆らうことはありません。


私はあなたたち臣民と共に心に銘記して忘れず守りますし、皆一致してその徳の道を歩んでいくことを切に願っています。

Our Imperial Ancestors have founded Our Empire on a basis broad and everlasting and have deeply and firmly implanted virtue;


Our subjects ever united in loyalty and filial piety have from generation to generation illustrated the beauty thereof. This is the glory of the fundamental character of Our Empire, and herein also lies the source of Our education.


Ye, Our subjects, be filial to your parents, affectionate to your brothers and sisters: as husbands and wives be harmonious, as friends true; bear yourselves in modesty and moderation; extend your benevolence to all; pursue learning and cultivate arts, and thereby develop intellectual faculties and perfect moral powers; furthermore advance public good and promote common interests; always respect the Constitution and observe the laws; should mergency arise, offer yourselves courageously to the State; and thus guard and maintain the prosperity of Our Imperial Throne coeval with heaven and earth.


So shall ye not only be Our good and faithful subjects, but render illustrious the best traditions of your forefathers.


The Way here set forth is indeed the teaching bequeathed by Our Imperial Ancestors, to be observed alike by Their Descendants and the subjects, infallible for all ages and true in all places.


It is Our wish to lay it to heart in all reverence, in common with you, Our subjects, that we may all thus attain to the same virtue.

特に左翼の人はこの12番目が嫌いなようですが、100歩譲って12番目を除いても、他はどれも良いことしか書いてありません。

 

そしてその12番目ですが、個人 ⇒ 家族 ⇒ 親族 ⇒ ご近所 ⇒ 村 ⇒ 町 ⇒ 県 ⇒ 国 というものを考えた場合、人間は誰でも個人、つまり自分自身は大切です。

 

ではそのレベルを上げていくとどうなるでしょうか?

 

家族も大切であれば、ご近所、村、町... そして最後にたどり着く国も、とても大切なものではないでしょうか?

 

そしてその先には地球、そして宇宙があります。

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